エコノミークラス症候群とは?
エコノミークラス症候群の症状と原因
エコノミークラス症候群-症状
エコノミークラス症候群とは、飛行機などの乗り物で長時間座っていた人に起こる、深部静脈血栓症に伴った急性肺動脈血栓塞栓症のことです。
飛行機や車などの狭い座席に、長時間座っていることが原因で血行不良が起こり、脚の静脈に血栓(血の塊)ができ、この血液の固まりが、脚から肺に運ばれ肺動脈が詰まり、酸素を取り込めなくなってしまいます。
また、血栓は脳や心臓に移動して、脳卒中や心臓発作を起こすこともあります。
エコノミークラス症候群は、飛行機のエコノミークラスの乗客からの発症が多く報告されているためこのように呼ばれていますが、座席のクラスに関係なく、また航空機以外の交通機関や劇場でも一定の姿勢のまま長時間動かなければ、同様の危険があるとされています。
エコノミークラス症候群は、時間が長いほど起こりやすく、長時間のフライトの後、空港につくやいなや倒れて死亡する、というショッキングな例も報告されてます。
この病気の症状がでるのは、個人差はありますが、航空機、交通機関、劇場などで、同じ姿勢のまま長時間動かなかった状況から一週間以内ということが一般的です。
成田空港では、軽症を含め、年間100〜150件ぐらい発生しています。
エコノミークラス症候群-原因
エコノミークラス症候群の原因は、飛行機内など湿度の低い空間に長時間いることで身体が水分不足になり、血液が濃い状態になったうえに、長時間座り続けていることで足が圧迫されて、静脈の中に血栓ができてしまい、この状態で歩き始めたとき、血栓が血液の流れにそって心臓から肺へと流れていき、肺の細い血管に詰まるために起きるといわれています。
エコノミークラス症候群になりやすい人
次のような病気や症状を持つ人は、エコノミークラス症候群になりやすいとされていますので、あらかじめかかりつけのお医者様に相談するとよいでしょう。
・足に静脈瘤のある人
・足の手術を受けた人
・深部静脈血栓症の既往歴のある人
・血液凝固機能に問題のある人
・太っている人
・妊娠中の人、出産後間もない人
・高齢者、喫煙者
エコノミークラス症候群の予防法
エコノミークラス症候群の予防法として、できるだけ体を動かすようにして、1時間に1回は足の運動をしたり、定期的にトイレなどで席を立ったり、手足を動かしたり、ストレッチをすると有効的です。
特に飛行機内など、乾燥している場所では、水分を5時間で1リットルを目安に飲みましょう。
また、アルコールやカフェインは、利尿作用により体内の水分を減らし、エコノミークラス症候群が発症しやすくなるため控えましょう。
エコノミークラス症候群は、エコノミークラスの飛行機のみで起こるわけではありません。
エコノミークラスでの発生報告が特に多いのは、ビジネスクラス、ファーストクラスに比べて、座席の間隔が狭く、体の動きが制限されていることに関係があるようです。
飛行機内では、飛行時間が7〜8時間上でエコノミークラス症候群の発生頻度が高くなり、15時間以上では危険だといわれています。
飛行機以外でも、長距離バス・列車・自動車・船・パソコンなどで、長時間一定の姿勢を続けることで、同じような危険がありますので、上記のような対策で予防しましょう。