アスペルガー症候群とは?
アスペルガー症候群の特徴
アスペルガー症候群の特徴-高機能自閉症
アスペルガー症候群は、1944年に「小児期の自閉的精神病質」というタイトルで4例の子どもについての論文を発表した、オーストリアの小児科医、ハンス・アスペルガー氏の名前から付けられました。
1981年以降、アスペルガー症候群が次第に注目されるようになり、国際的な診断基準であるICD-10(国連の世界保健機関による分類)やアメリカ精神医学会の診断基準(DSM-IV)にも、アスペルガー症候群の概念が採用され現在に至っています。
アスペルガー症候群とは、自閉症の一つのタイプで、LD(学習障害)や知的障害と同じ発達障害というグループに属しています。
「知的障害がない自閉症」とされ、認知や言語発達など、知的に遅れのある人はほとんどおらず、「高機能自閉症」ともいわれています。
興味の対象に対しては、きわめて強い偏執的ともいえる集中力で、大量の情報を記憶できます。
また、自閉症と同じく性別との相関関係があり、アスペルガー症候群は、全体のおよそ75%が男性であるといわれています。
アスペルガー症候群-著名人に多い
アスペルガー症候群は、「社会性」「コミュニケーション」「想像力と創造性」の3つの分野に障害を持つことで診断されます。
「社会性」とは、他の人と一緒にいるときに、どのように振る舞うべきかと、ということです。
「コミュニケーション」とは、自分の思っていることをどう相手に伝えるか、相手の言いたいことをどう理解するか、ということです。
「想像力」とは、ふり遊びや、見立て遊び、こだわりと関係し、この子供は、想像力が欠如しているために、想像力の必要な「自分が○○だったら」というような「ふり遊び」の少なさに現れ、コレクションや反復的行動、融通のきかなさとして現れます。
上記のようなことから、アスペルガーの人は高い知能と社交能力の低さを併せ持つと考える人もいます。
当初はまれな障害とみられていましたが、最近の研究では,200〜300人に1人の割合で存在するらしいということがわかってきています。
原因は親の育て方などではなく、出産時や出生後など早い時期に、何らかの理由で脳の一部に障害が生じたのだろうと考えられています。
あの著名な「アルバート・アインシュタイン」、「トーマス・エジソン」、「レオナルド・ダ・ヴィンチ」、「ガリレオ・ガリレイ」、「アレクサンダー・グラハム・ベル」、「ビル・ゲイツ」、「織田信長 」もアスペルガー症候群であったといわれています。
アスペルガー症候群の子供への接し方
アスペルガー症候群は、一般に発育と同時に病状が目立たなくなる、と言われています。
人によって障害の度合いは千差万別であり、また大人になってからも、その人に合った分野の仕事で、活躍している人もいます。
アスペルガー症候群の子供は、自分の興味を持つ分野に網羅的かつ微細に入るので、大学教授のような知識を持っている場合もあり、そのようなことから、アスペルガーは「技術者タイプ」が多く、プログラマーやNASA職員などでも多くの方が働いています。
アスペルガー症候群の子供に対しては、まず、アスペルガー症候群がどのような病気なのかをよく理解し、困った、不適切な行動、風変わりな行動をとったとしても、そのような行動の多くはアスペルガー症候群特有のハンディキャップのために生じている、と理解してあげましょう。
また、以下のようなことにも注意しましょう。
騒々しい環境が苦手なので、刺激がなく静かな環境を好みます。
また、感情的になったり、大声でしかったりすることは逆効果です。
何かにとてもこだわりを持つことがありますが、無理やり変えようと思うのではなく、何かに生かす方向で考えてあげましょう。
アスペルガー症候群の子どもは、予測できないことや変化に対して苦痛を感じるので、スケジュールの変更はなるべく避け、不可避な場合は理解できるように根気よく説明してあげましょう。
「社会性」に問題があり「暗黙のルール」を読み取ることが苦手なので、曖昧な指示や皮肉、言外の意味の理解は無理だと考え、ルールや指示は明確にしてあげましょう。
否定的な言葉に敏感で、叱責されるような行動をしてしまうことが多く、元々自信を失いがちなので、できるだけ肯定的に接してあげて、褒めるようにしましょう。